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パーム油グリーン購入研究会

パーム油グリーン購入研究会は、グリーン購入ネットワーク(GPN)が事務局となり、持続可能なパーム油の普及が進まない日本において、日本全体の認証パーム油に関する枠組み作りを目的として2015年7月に発足しました。

世界で最も使用されている植物油であるパーム油は、食品や石鹸・洗剤・化粧品など多くの製品の原材料になっています。2ヵ国で全世界の生産量の8割以上を占めるインドネシアとマレーシアではパーム油を生産するためのアブラヤシ農園の急速な開発により熱帯林の破壊が進み、地球温暖化、生物多様性、労働者や先住民族、地域住民の人権等に係る様々な問題が発生しています。

パーム油使用商品の一例/

そのような社会情勢を背景として、2004年からパーム油の持続可能な利用の促進を目的とする「RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil:持続可能なパーム油のための円卓会議)」が設立され、日本でも認証パーム油への切り替えに取り組む企業が増えています。既に欧州では認証パーム油利用100%を目標としている国もあり、100%認証パーム油に切り替えた企業も出てきています。また、中国、インドなどの開発途上国でも国での導入目標が出されています。

2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックでは、持続可能性が重要テーマとなり、サプライチェーン全体の透明性やトレーサビリティが重視されるようになります。また、森林・海洋などの資源や生物多様性に配慮することに加え、人権・労働環境への配慮も求められます。2015年12月に開催されたCOP21で採択されたパリ協定により「ゼロ炭素社会」を目指す国際社会の動向や、先行する欧州の認証パーム油への取り組みを鑑みると、今後、持続可能性が把握できていないパーム油調達を行う企業は、それをリスクと捉え、早急に具体的に取り組む必要性があると言えます。

持続可能なパーム油のガイダンス[日本語版]を発行

本研究会では持続可能なパーム油の利用100%を目指し、16の企業、団体が参加して、継続的に検討を行いました。2016年3月に持続可能なパーム油に取り組むための教科書の位置づけとなる「持続可能なパーム油のガイダンス[日本版]」を作成しました(カラー36頁)。国内外の動向や持続可能なパーム油への取り組み手順、調達方針の策定例などが含まれます。

持続可能なパーム油のガイダンス/

■「持続可能なパーム油のガイダンス[日本版]」の申込み方法

メールにて、GPN事務局:gpn☆gpn.jp(☆を半角@に変える)までお申込みください。 メールの件名に「パーム油ガイダンス希望」、本文に「申込み団体名/申込者/連絡先メール/連絡先電話番号/本ガイダンスのお申込み(お知りになった)経緯」を明記してください。

■費用

RSPO加入団体、パーム油研究会メンバー、GPN会員は、電子媒体は無料(紙媒体は有料)。 それ以外は有料になります(電子媒体の場合は3000円・税抜き)。

「パーム油認証基準の比較(Forest Peoples Programme)」の
日本語訳の紹介~パーム油に関する6つの認証制度の比較

「パーム油のグリーン購入研究会」では、Forest Peoples Programme (FPP)が発行したレポート「Comparison of leading palm oil certification standards(パーム油認証基準の比較)」のExecutive Summary(概要)を日本語訳しました。FPPは、1990年に設立されたイギリスとオランダに本拠地を持つ環境団体です。

このレポートでは、世界で最も使用されている植物油脂であるパーム油に関する6つの認証制度に対して、社会面の基準に着目して評価をしています。わかりやすく比較できるようにポイント制で評価していることから、日本語訳して公表いたします(全6ページ)。

パーム油認証基準の比較 概要
(Comparison of leading palm oil certification standardsの概要の日本語訳)[PDF431KB]

詳しくは、以下のURLより原文をご参照ください。

<出典>

Executive Summary

Full report

RSPOの2017年報告データを使用した日本企業の認証パーム油の取り組み

世界で最も使用されている植物油であるパーム油は、食品や石鹸・洗剤・化粧品など多くの製品の原材料になっています。全世界のパーム油生産量の8割以上を占めるインドネシアとマレーシアでは、アブラヤシ農園の急速な開発により、環境・社会問題が発生しています。国際社会はこうした問題の解決に向け、持続可能なパーム油の調達に動いており、日本でも認証パーム油への切り替えに取り組む企業が急増しています。
2020年のオリンピックパラリンピック東京大会においても、2018年6月にパーム油についての持続可能性に配慮した調達コードが公表されました。

GPNが事務局を担っているパーム油のグリーン購入研究会では、RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil:持続可能なパーム油のための円卓会議)加盟企業のACOP(年次報告書)2017年データに基づき、WWFインターナショナルのバイヤーズ・スコアカードの基準に倣って日本企業の取り組みをスコア化し、一覧にしました。
日本の製造業では、サラヤ株式会社が第1位、味の素株式会社と花王株式会社が第2位となっています。加工貿易業では豊田通商株式会社が第1位です。

このスコアはRSPOメンバーかどうか、認証油の切り替え目標を持っているか等、いくつかの基準で採点されるため、業態やパーム油の取扱量の異なる企業間の取り組み度合いを単純に比較できるものではありません。しかし、日本の企業の取り組み状況を把握する際の参考資料として公開しています。

製造業のスコア(PDF)

加工貿易業のスコア(PDF)

出典資料は下記をご参照ください。

RSPOの年次報告書(ACOP)

WWFインターナショナル バイヤーズ・スコアカード

「パーム油・バイヤーズ・スコアカード2016(WWFインターナショナル)」の日本語訳について

GPNは、認証パーム油への取り組みをスコア化した「パーム油・バイヤーズ・スコアカード2016(WWFインターナショナル)」を日本語訳しました。2016年11月に認証パーム油を推進しているWWFインターナショナルより、「Palm Oil Scorecard 2016」が発表されました。この調査は数年に一度行われており、アジアや米国、欧州の製造業や小売企業の認証油への取り組みをスコア化し、その進捗を評価するものです。
以下に、日本企業と米国企業のスコアを抽出し、紹介します。

日本企業ランキング[PDF787KB]
米国企業ランキング[PDF720KB]
日本では合同会社西友が第1位、サラヤ株式会社が第2位、第3位に味の素株式会社・花王株式会社・ライオン株式会社・株式会社資生堂・太陽油脂株式会社と続きます。米国ではWalmart、Krispy Kreme Doughnuts、McDonald'sなど日本でも名前がよく知られた企業が上位になっています。

詳しくは原文をご参照ください
引用:Palm Oil Scorecard 2016

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