グリーン電力導入事例
CASE1グリーン電力証書による導入
グリーン電力によって得られる環境付加価値を証券化し、取引可能にしたものを「グリーン電力証書」と言います。電力利用者は、使用電力量に応じたグリーン電力証書を購入することで、再生可能エネルギー発電事業者をサポートすることが可能となります。
スポーツイベントや株主総会などに導入し、環境意識の高さをアピールするなど、柔軟な導入も可能です。
GPNとGPN会員の導入事例
電力証書の利用により自然エネルギー導入に取組む事例を紹介します。
事業に必要な電力を実質的に再生可能エネルギーで調達したとみなされています。
CASE2RE100への参加
「RE100」とは、事業の電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目標に掲げる企業が参加する国際イニシアチブです。
参加企業は事業に必要な電力を100% 再生可能エネルギーで調達することを宣言し、目標を達成する期限も発表します。
また、進捗状況についての報告書を毎年提出する義務があります。
海外では、スウェーデンの家具大手イケアや、スポーツシューズのナイキ、アップルコンピューターなどが代表的な加盟企業です。
GPN会員のRE100への参加
CASE3行政のエコ電力導入
行政機関は環境配慮契約法に基づき、CO2排出係数や再エネ割合を考慮して電力契約を行っている団体がありますが、これは基本的に入札を行う高額案件(主に高圧施設)が対象となっています。
低圧施設でもまとめることで入札案件にして、CO2排出係数等を考慮した環境配慮契約を行う事例や、「地産地消パートナー事業者」を選定し、随意契約で再エネ割合の高い電力会社へ契約を切り替える事例がでてきています。リバースオークションを利用することで料金を抑えながら再エネ調達を可能にしています。
環境省、
徳島県、名古屋市
- 株式会社エナーバンクのリバースオークション「エネオク」にて、電気料金を削減しつつ再エネ100%電力を調達できた
- 環境省の吉野管理官事務所、土佐清水自然自然保護管事務所、伊勢志摩 国立公園管理事務所他、電気料金の削減率は11.4~22.2%(低圧)
- 徳島県のエコみらいとくしま 電気料金の削減率は21.1%(低圧)
- 名古屋市のなごや生物多様性センター 電気料金の削減率は11.2%(低圧)
平塚市
(神奈川県)
- 電力の地産地消を目指す事業者を選定し、その中から低圧を含む公共施設の電力契約を行う事例。
- 各施設の電力契約の担当者の事務手続きをなるべく増やさずに、公共施設のFITを含む再エネ割合や、実CO2排出量を減らすことができる。
世田谷区
(東京都)
- FITを含む再生可能エネルギーの発電量が豊富な都道府県や市町村より、世田谷区の公共施設や、家庭向けの電力として供給するしくみを構築。
- 発電地域と消費地域の結びつきをつくることで、双方のメリットを作り出す。
佐倉市
(千葉県)
- 「低圧電力」についても公共施設190施設(保育園、消防機庫等)を対象とし入札を行った。
- 「佐倉市電力の調達に係る環境配慮方針」に基づき環境に配慮した調達を行った。
- この調達により電気料金の削減が見込まれる。