環境の取り組み
→ 導入している規格名 ISO 9001、ISO 14001
APPグループは創業以来、インドネシアの国法や森林規制を順守して、合法的な森林管理を実施してきました。しかし、事業活動を取り巻く地球環境問題などの社会面・環境面の状況変化を認識し、2013年2月5日、新たに「森林保護方針(FCP)」を制定、発表しました。これは、インドネシア政府による森林規制の順守に加えて行われる自然林保護の取り組みであり、APPの環境方針の一大転換です。 2013年2月5日に誓約した新たな森林保護方針の骨子は以下の通りです: - 2013年2月1日以降、サプライチェーン内の自然林の伐採を全面的に停止(自然林伐採ゼロ宣言) - 泥炭地林の保護と管理(地球温暖化対策) - 先住民族や地域コミュニティの権利保護のため、国際的な最善慣行を採用 - 第三者サプライヤーによる厳格なAPP調達方針の順守 APPグループの森林保護方針は紙パルプ業界において極めて画期的なものであり、使用する木材原料はすべて持続可能な植林地に由来するものとし、保護価値の高い森林(HCVF)地域からの木材原料は一切使用しないことをコミットしています。 ちなみに、現在、日本市場で販売されているAPPインドネシア生産のコピー用紙は、植林木パルプと古紙パルプによって作られたものです。 また2014年9月、APPは国連事務総長に招かれて国連気候サミットに参加し、各国の政府、企業、NGOと共に国連の「森林に関するニューヨーク宣言」に署名しました。APPは紙パルプ業界では唯一の企業でした。 2013年に森林保護方針を制定してから満6年が経過しましたが、APPはこの方針を着実に実行してきました。こうした中、最も大きな成果が見られるのは総合森林農業システムです。これはサプライチェーン周辺の地域コミュニティの生計手段を向上させることで、貧困を原因とする違法伐採や不法土地侵入を減少させて森林保全を図る取り組みですが、すでに284の村落が参加しており、16,000以上の世帯に恩恵をもたらしています。 加えてAPPは、インドネシアの広大な森林景観の保護と地域の活性化を支援するためにベランターラ基金を立ち上げました。対象となる地域は、スマトラ島とカリマンタン島にある、政府より承認された国立公園や生物保護区を含む10ヶ所の重要保護区域です。
http://www.app-j.com/certificate/procurement/
APPグループの紙パルプ工場はいずれも最新鋭の設備を持ち、ISO 9001、ISO 14001などの品質および環境マネジメントの規格、およびPEFC-CoC基準に従って運営されています。当社各工場の用水量、排水量、排気量などは、いずれも国際基準を満たしており、世界トップレベルの水準を維持しています。