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【著書紹介:GPN代表理事・伊坪徳宏氏 / GPNアドバイザー稲葉敦氏】「LIME3 改訂増補―グローバルスケールのLCAを実現する環境影響評価手法―」

グリーン購入紹介2024-03-12

グリーン購入ネットワーク(GPN)は、「持続可能な調達(消費と生産)の推進を通じて脱炭素、SDGs、サーキュラーエコノミーの実現に貢献する」という方針のもと、セミナー・コラム等を通じて、サステナビリティの様々なテーマの情報発信に取り組んでいます。
今回、GPN代表理事の伊坪徳宏氏(早稲田大学 創造理工学部環境資源工学科 教授)、GPNアドバイザーの稲葉敦氏(一般社団法人日本LCA推進機構 理事長)より著書について、情報提供をいただきましたので、GPN会員の皆さまに共有させていただきます。


◇書籍:LIME3 改訂増補―グローバルスケールのLCAを実現する環境影響評価手法―




◇内容紹介
炭素中立、循環経済、自然再興の同時達成に向けた取組が期待される中、この期待に応えるLIME。気候変動、資源消費、土地利用などの主要な環境影響を最新の自然科学に基づくモデルを反映し、人間健康、生物多様性、資源など私たちが大切にする対象を包括した社会科学に基づく分析を実現する。「昆明・モントリオール生物多様性枠組」では、2030年グローバルターゲットの進捗を測る指標のひとつにLIMEが採用された。2023年4月に環境省が発行した「生物多様性民間参画ガイドライン」の改訂版では、LIMEを企業の自然資本に関連した環境情報開示を効果的に支援する方法として採用されている。

本改訂増補版では、気候変動の評価では、生物多様性の評価において維管束植物に加えて哺乳類や鳥類など5生物群を追加し、新たに社会資産への影響を追加。統合化では、2021年と2022年の追加調査を行って重みづけ係数を更新。


目次
第1部:LIME3の概要
 第1章 ライフサイクル影響評価
  1.1 ライフサイクル影響評価の意義
   [コラム 国際規格におけるLCIA の手順]
  1.2 LCIAの歴史
   [コラム LIME1]
   [コラム LIME2]
 第2章 LIME3の概要と特徴
  2.1 背景
  2.2 LIME3開発の目的
  2.3 LIME3の枠組み
   [コラム LIME2 とLIME3 の違い]
   [コラム LIMEとISO14044(2006)との関係]
  2.4 各国の環境条件を反映した被害係数の開発
   [コラム 被害指標]
  2.5 世界を対象とした年間環境影響総量(規格値)の算定
  2.6 国や地域の環境意識の違いを反映した重みづけ係数の開発
  2.7 ほかの評価手法との比較
第2部:被害評価手法
 第1章 気候変動
  1.1 環境影響の因果関係とエンドポイント
  1.2 既存研究の概要
  1.3 評価の方針
  1.4 評価手法と結果
   [コラム 気候モデルの分類とMAGICCモデル]
   [コラム 代表的濃度経路(RCP)シナリオと共通社会経済経路(SSP)シナリオ]
   [コラム ニッチベースの種分布モデルに基づく種の分布適域の予測]
 第2章 大気汚染(PM2.5)
  2.1 環境影響の因果関係とエンドポイント
  2.2 既存研究の概要
  2.3 評価の方針
  2.4 評価手法と結果
   [コラム HTAPプロジェクト]
   [コラム 地球システムモデル]
   [コラム 2000年の大気汚染物質の排出量データ]
  2.5 まとめ
 第3章 光化学オキシダント
  3.1 環境影響の因果関係とエンドポイント
  3.2 既存研究の概要
  3.3 評価の方針
  3.4 評価手法と結果
  3.5 PM2.5の健康被害係数との相違点
  3.6 まとめ
 第4章 水消費
  4.1 環境影響の因果関係とエンドポイント
  [コラム 水資源の利用可能性に影響を与える様々な要因の取扱い]
  4.2 既存研究の概要
  4.3 評価の方針
  4.4 評価手法と結果
  4.5 まとめ
 第5章 土地利用
  5.1 環境影響の因果関係とエンドポイント
  5.2 既存研究の概要
  5.3 評価の方針
  5.4 評価手法と結果
   [コラム 地域性を考慮したLCIAのために:土地利用の位置に応じたダメージ関数]
   [コラム HaberlらによるHANPPの研究]
   [コラム Erbらによる全球の土地利用データセット]
  5.5 まとめ
 第6章 鉱物・化石資源消費
  6.1 環境影響の因果関係とエンドポイント
  6.2 既存研究の概要
   [コラム 欧州における影響評価指標のレビュー状況] 
   [コラム 弱い持続可能性と強い持続可能性]
  6.3 評価の方針
  6.4 評価手法と結果
  6.5 まとめ
 第7章 森林資源消費
  7.1 環境影響の因果関係とエンドポイント
  7.2 既存研究の概要
  7.3 評価の方針
  7.4 評価手法と結果
  7.5 まとめ
第3部 正規化
 第1章 既存研究の現状と評価の方針
  1.1 既存研究の現状
  1.2 評価の方針
 第2章 研究方法
  2.1 計算手順
  2.2 評価範囲
  2.3 年間環境負荷量
 第3章 結果
  3.1 年間被害量と影響領域の内訳
  3.2 影響発生地域の内訳
 第4章 議論
  4.1 ほかの研究事例との比較
  4.2 限界,課題
 第5章 まとめ
第4部 統合化
 第1章 評価目的
 第2章 評価方法
  2.1 コンジョイント分析の概要
  2.2 データ収集の手順
  2.3 調査票の詳細
  [コラム 回答結果の解析方法]
 第3章 結果
  3.1 無次元の重みづけ係数(WF1)算定結果
  3.2 各国の重みづけ係数の傾向
  3.3 各国,地域の環境意識の個人差
  3.4 貨幣換算された重みづけ係数(WF2)算定結果
 第4章 議論
  4.1 LIME2との比較
  4.2 Ecoindicator’99との比較
  4.3 貨幣換算された重みづけ係数(WF2)の利用
 第5章 まとめ



◇書籍:LIME3 改訂増補―グローバルスケールのLCAを実現する環境影響評価手法―
著者名 伊坪 徳宏 編著
      稲葉 敦 編著
発行元 丸善出版
発行年月日 2023年12月
ページ数 300ページ


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