第22回グリーン購入大賞「表彰式」を開催しました(12/15)
GPNは、12月15日(水)に第22回グリーン購入大賞「表彰式」をコングレスクエア日本橋において開催いたしました。
当日は、大賞を受賞した5団体(株式会社キミカ、NGP日本自動車リサイクル事業協同組合、不二製油グループ本社株式会社、つくば市、住江織物株式会社)よりスピーチがあり、喜びの声とともにさらなる飛躍を誓う力強い言葉が聞かれました。
今回、全国紙・地方紙、専門紙など17社を超えるメディアが取材に訪れた他、表彰式終了後は、受賞団体同士の交流会となり、受賞を機に新しいネットワークを生み出す機会となりました。
■第22回グリーン購入大賞表彰式
◇大賞・環境大臣賞
株式会社キミカ(中小企業部門)
受賞タイトル:
海のゴミを資源に。漂着海藻から「アルギン酸」を生み出し、サーキュラーエコノミーを80年間実践した企業
【受賞コメント】
この度はこのような栄えある賞をいただき誠にありがとうございます。
創業以来80年間の取り組みをこのように高くご評価いただき、光栄の至りです。
私たちは世界中に繁茂し、ライフサイクルを終え、海岸に漂着した「海藻」を資源として有効活用し「アルギン酸」を生み出すことに一貫して取り組んできました。
いま「アルギン酸」は食品・医薬品・化粧品などの産業に欠くことのできない機能性素材として利用されています。
今回の受賞を励みに、これからも持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みをますます推進し、「人と地球にやさしい企業」を目指して邁進してまいります。
株式会社キミカ 代表取締役社長 笠原文善氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇大賞・経済産業大臣賞
NGP日本自動車リサイクル事業協同組合(行政・民間団体部門)
受賞タイトル:
自動車リサイクル部品でカーボンニュートラルに貢献~削減効果の定量化と研究成果を活用した普及・啓発~
【受賞コメント】
この度は「第22回グリーン購入大賞 大賞・経済産業大臣賞」という大変栄誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。
「自動車リサイクル部品が環境にやさしい」NGPではその理由の説明責任を果たし、リサイクル部品を普及・拡大することを目的に研究活動を行ってまいりました。本研究の成果を通じて、リサイクル部品が環境に優しいことの認知が広がり、利用拡大を図り、その結果として持続可能な社会の形成に貢献できると信じております。引き続き、研究成果を活用したSDGs への取組みなどによって、さらなる波及効果を生み出し、次の世代に美しい地球を引く継ぐための努力を続けていきたいと思います。
NGP日本自動車リサイクル事業協同組合 理事長 小林信夫氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇大賞・農林水産大臣賞
不二製油グループ本社株式会社(大企業部門)
受賞タイトル:
持続可能な食料システムに貢献する地球環境および人権に配慮したパーム油のサステナブル調達
【受賞コメント】
この度の受賞は大変光栄なことであり、日々活動を推進している従業員、お力添え頂いている関係者の皆様に感謝申し上げます。不二製油グループは、植物性食品素材の力で社会課題を解決するPlant-Based Food Solutions(PBFS)の視点に立ち、これまで環境や人権課題を抱える原料調達のサステナビリティを向上させてきました。今後も、食品サプライチェーンの上流と下流を結ぶ要として、現地に根付いた原料のサステナブル調達を深化させると共に、産官学民連携で持続可能な食のライフスタイルの機運を高め、いのちを守る食のエッセンシャル企業として、地球と人の健康を実現するフードシステムの構築に貢献してまいります。
不二製油グループ本社株式会社 代表取締役社長 酒井幹夫氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇大賞
つくば市(行政・民間団体部門)
受賞タイトル:
公共施設における「価格と環境」への影響を考慮した持続可能な電力調達
【受賞コメント】
この度は、第22回グリーン購入行政・民間団体部門において大賞という栄誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。
つくば市では、2019年から環境に配慮した電力調達を導入し、全庁的に展開することで、温室効果ガス排出量と電力調達コストの削減を達成しました。
今後も、経済・社会・環境の側面から持続可能なエネルギーの調達を推進し、その効果を普及・啓発することにより、脱炭素社会の形成に向けて取り組んでいきます。
つくば市長 五十嵐立青氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇大賞
住江織物株式会社(プラスチック資源循環特別部門)
受賞タイトル:
水平循環型タイルカーペットECOSシリーズ
【受賞コメント】
この度は、プラスチック資源循環特別部門 大賞という栄誉ある賞を賜り、誠に有難うございます。
当社は約30年前より、事業を通して環境負荷低減に貢献すべく製品や技術の開発に取り組んでまいりました。今回受賞した水平循環型リサイクルタイルカーペット「ECOS®」は、タイルカーペットが産業廃棄物として埋め立てられている環境負荷の低減を目指して、水平循環(タイルカーペットからタイルカーペットに)という考えを取り入れて開発致しました。
今後も「ECOS®」の販売を通じて建築・インテリア業界から環境負荷低減に貢献するとともに、メーカーとして社会的課題の解決に貢献する新たな製品・技術の開発を進めてまいります。
住江織物株式会社 代表取締役社長 永田鉄平氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇優秀賞
エスビー食品株式会社(大企業部門)
受賞タイトル:
香辛料・パーム油・紙に関する「持続可能な原材料調達のコミットメント」の取組
【受賞コメント】
この度は、第22回グリーン購入大賞「優秀賞」をいただき、誠にありがとうございます。
エスビー食品グループでは重要な原材料である香辛料、パーム油、紙パッケージについて、香辛料については2030年、パーム油、紙パッケージについては2023年を目標年度として、持続可能な原料調達に向けたコミットメントを2019年に公表しました。安全、人権、環境、コンプライアンスに配慮した持続可能な原料の調達について、今後も現地サプライヤーや生産者、コミュニティと協働した形で継続的に取り組んでまいります。
エスビー食品株式会社 執行役員 開発生産グループ担当 兼 供給部長 渡邊泰一郎氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇優秀賞
株式会社スーパーホテル(大企業部門)
受賞タイトル:
~お客様と共に取り組む脱炭素実現への取り組み~公式HP予約による宿泊(エコ泊)のカーボン・オフセット
【受賞コメント】
この度はグリーン購入大賞「優秀賞」という栄誉ある賞を賜り、大変光栄に存じます。
スーパーホテルでは「自社が出すCO2に責任を持つ」という考え方に基づき、長年CO2排出量削減をはじめ環境負荷低減に努めて参りました。
宿泊産業として直接的で劇的な気候変動対策を実施する事は出来ませんが、今回受賞させて頂いた、カーボン・オフセット付宿泊サービス「エコ泊」等を通し、ご宿泊のお客様にSDGsや地球環境保護の重要性をお伝えし、活動に参加いただくことで、持続可能な社会の形成に貢献して参ります。この度は誠にありがとうございました。
株式会社スーパーホテル 代表取締役 社長 山本健策氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇優秀賞
有限会社内藤鋼業(中小企業部門)
受賞タイトル:
地域共生型バイオマス発電プロジェクトによる脱炭素社会への挑戦と地域活性化
【受賞コメント】
この度は第22回グリーン購入大賞中小企業部門において「優秀賞」を頂き大変光栄な事と感謝申し上げます。
弊社がかねてより取り組んできた「木質バイオマスによる地産地消エネルギーの推進」の一つの節目となる木質バイオマス発電プロジェクトが、地域共生や先進モデル性などの点で評価され、改めて事業推進の励みとなります。
今後も、木質バイオマスの普及、拡大を先導することで、脱炭素社会の実現とともに地産地消による地域活性化に貢献して参ります。
有限会社内藤鋼業 代表取締役社長 内藤昌典氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇優秀賞
株式会社二川工業製作所(中小企業部門)
受賞タイトル:
中小企業の製造業が取り組むゼロカーボンチャレンジ
【受賞コメント】
この度は、中小企業部門の「優秀賞」をいただき、誠にありがとうございます。
今回の受賞は、信頼を寄せてくださるお客様のおかげであり、改めて深く感謝を申し上げます。
今後も事業活動における脱炭素化を推進するとともに、サプライチェーンへの再生可能エネルギー利用の普及、拡大を先導していきます。サプライチェーン全体でのカーボンニュートラルにも積極的に取り組み、「100%クリーンエネルギーでのモノづくり」の実現を目指します。
株式会社二川工業製作所 代表取締役 二川昌也氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇優秀賞
公立大学法人長野県立大学(行政・民間団体部門)
受賞タイトル:
持続可能な社会へ「攻める」大学~水力発電電力による、国公立大学で初の再エネ100%大学~
【受賞コメント】
この度は大変名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。
本学は、2018年の開学前からSDGsの取組に強い関心を持ち、学生への教育だけでなく、地域や企業、自治体に向けて、持続可能な地域社会づくりの支援・啓発を行ってきました。この度ご評価いただいた再生可能エネルギーによる電力調達は、持続可能な社会づくり、自然環境の負荷軽減への取組みです。今回の受賞を励みに、これからも地域社会への貢献を進めて参りますとともに、教育・研究の充実に努めて参ります。
公立大学法人長野県立大学 学長 金田一真澄氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
■開催概要
日時:2021年12月15日(水)10:00~11:30
会場:コングレスクエア日本橋
内容:大賞・大臣賞(環境大臣賞、経済産業大臣賞、農林水産大臣賞)、大賞、優秀賞の各賞授与、大賞受賞団体による受賞記念スピーチ
■備考
表彰式当日は、会場のコングレスクエア日本橋のご協力のもと、感染防止対策を徹底の上、開催いたしました。
■グリーン購入大賞
グリーン購入大賞は、環境や社会に配慮した製品やサービスを環境負荷低減と社会的責任の遂行に努める事業者から優先的に購入する「グリーン購入」の普及・拡大に取り組む団体を表彰する制度として、1998年に創設しました。
SDGs(持続可能な開発目標)の目標の1つに位置付けられた目標12「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」を踏まえ、第19回(2018年度)より、グリーン購入から持続可能な調達に審査、表彰する活動領域を広げ、従来のグリーン市場の拡大に貢献した取り組みに加えて、持続可能な調達(消費と生産)を通じてSDGsの目標達成に寄与する取り組みについても募集、審査を行いました。
特別部門では、第21回に引き続き、社会的課題となっているプラスチック問題の解決に寄与する取り組みを対象とした「プラスチック資源循環特別部門」を設けました。
>>第22回グリーン購入大賞 審査結果の公表
■主催:グリーン購入ネットワーク(GPN)
■後援:環境省、経済産業省、農林水産省、消費者庁、日本経済団体連合会、読売新聞社、毎日新聞社、日刊工業新聞社、日経BP、東洋経済新報社、株式会社共同通信社、環境新聞社、Sustainable Brands Japan(SB-J)
■お問い合せ
グリーン購入ネットワーク(GPN)事務局担当:竹内・深津