「自治体職員向けグリーン購入研修会」開催報告
GPNは、5月11日に「自治体職員向けグリーン購入研修会」をオンラインにて開催しました。
当日は、北海道から沖縄までオンラインならではの広範囲にわたる自治体に参加いただき、参加申込数は182団体245人になりました。
研修会では、はじめに深津GPN事務局長より、自治体のグリーン購入に取り組む意義について、購入活動と地球温暖化対策、SDGsの目標達成に関連付けて解説をしました。続いて、グリーン購入法において自治体に求められる取り組みを整理し、環境ラベルを活用した解り易い基準設定など、特定調達品目と判断基準を、今年度改定内容を含めて解説しました。
また、取り組み事例を「もったいないEMS」という取り組みの中で一体感のある取り組みの宇都宮市の事例、そして独自重点品目を定め、環境ラベルを活用した調達ガイドラインを定めている春日部市からガイドラインの紹介をメインに事例発表いただきました。さらに、自治体のグリーン購入推進には、「調達方針」が重要であるという観点から、方針の策定手順、運用方法、職員啓発について、GPN事務局より解説し、いただいた質問への回答を行い終了しました。
参加者アンケートでは、満足(やや満足含む)が92%、普通が8%という回答を得ました。
■参加者アンケートで寄せられた主な感想と、印象に残ったキーワード
【感想】
①宇都宮市さんと春日部市さんの事例紹介が印象に残りました。実際に、どのように庁内に周知を行い、取り組んでいるのかのイメージがわき、グリーン購入の意識が高まりました。
②本日は貴重なお話をしていただきありがとうございます。住民の方に、環境配慮への意識づけをするだけではなく、まずは私たち職員が環境配慮への行動をしていくべきだと感じました。
③現在、当市では「文具類」のみに絞ってグリーン購入を推進し集計しているため、さらに推進範囲を拡大していくには宇都宮市や春日部市のような財務会計システムや共有のエクセルシートで調達管理する仕組みが必要になってくることを実感しました。
④他市のグリーン購入達成率の計算方式や庁内研修方法について知ることが出来て良かったです。質疑応答で出ていた、具体的な見直し方法の説明も聞くことができ、方向性が合っていて安心しました。
⑤文字だけでなく、環境ラベルを活用した物品担当者に分かりやすいガイドライン等の作成について、とても参考になりました。
⑥グリーン購入法適合という表示と、環境ラベル(エコマーク等)の違いの理解があいまいだったため、勉強になりました。
【印象に残ったキーワード】
・環境ラベル
・エコ商品ねっと
・独自商品の追加
・グリーン購入とグリーン購入法
・グリーン購入調達方針が重要
・職員の意識醸成
■開催概要
日時:2023年5月11日(木) 14:00~16:30
主催:グリーン購入ネットワーク(GPN)
地域ネットワーク(北海道、みやぎ、埼玉、横浜、大阪、九州)
対象:地方公共団体及び国・独立行政法人等(環境部門、会計・総務部門等)の担当者
費用:無料
■プログラム
・GPNの紹介
・グリーン購入の必要性と意義
・グリーン購入法の基準
・グリーン購入取組事例(宇都宮市、春日部市)
・組織的に取り組むポイント
・質疑応答
■ご案内
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■問い合わせ
グリーン購入ネットワーク(GPN)事務局(担当:武井、竹内、深津)