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【事例】第19回グリーン購入大賞 受賞団体訪問・見学会(3/11東京・埼玉)

グリーン購入大賞2019-04-09

グリーン購入ネットワーク(GPN)と埼玉グリーン購入ネットワーク(埼玉GPN)は、3月11日(月)に見学会を実施いたしました。
見学会は、ものづくりの現場に触れると共に、現場担当者との意見交換や質疑応答を通じて、製造工程等の工夫について考える機会となることを目的に企画したもので、第19回グリーン購入大賞で大賞・経済産業大臣賞を受賞したホットマン株式会社様の川越工場・青梅本社工場を訪問・見学しました。見学会は、GPN会員、埼玉GPN会員から9名が参加しました。

ホットマン株式会社様は、日本のタオル業界で唯一、製造から販売まで自社で一貫して取り組まれているのが特徴です。製造は東京都青梅市と埼玉県川越市の二工場で行っています。
見学会当日は、まず最初に川越工場を見学しました。川越工場は、染色工程やプリント工程を、青梅本社工場はタオルの製織や縫製、検品、物流を行っています。

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川越市は、染色に非常に適した秩父の伏流水が豊富に流れていることから、水を扱う工程を集約した川越工場の操業を始めたそうです。この良質な水を使用し、丁寧に何度もタオルを洗浄することにより、薬品に頼ることなく吸水性を高めています。何枚もの型を使って色ごとにプリントしていく工程や、大きなロール状にして洗浄する工程、洗浄したタオルを乾燥させる工程等を見学しました。洗浄する前のタオルの手触りは、完成したタオルと全く異なり、洗浄工程の重要さを感じました。乾燥工程では、大型のドラム型乾燥機も見学しましたが、タオルが回転する様子で乾燥度合いを見極めているという職人技に感嘆しました。

川越工場を後にし、バスで青梅本社工場へ移動しました。移動中、”ホットマン”という社名の由来について質問があり、「タオルの持つぬくもり、つくり手の熱い想い、販売員の温かい心」から付けられたこと、また、ブランド名と社名を同一とすることで、自社製品に責任を持つ、というエピソードが紹介されました。

青梅本社工場では、タオルの製織工程と縫製工程を見学しました。製織工程では、タオルを何枚も同時に織ることが出来る広い幅の織機が連なり、タオルが織られていました。青梅本社工場では、青梅市の全小学生の工場見学を20年以上も続けているそうです。ホットマン株式会社様は、お客様に良いものを永く使っていいただくことを心がけておられ、製造したタオルを販売するのではなく、販売した量のタオルを製造する、という考え方も紹介されました。
別棟にあるシェニール織りの工場では、職人の方が一本一本デザインに合わせて手作業で織り上げる作業風景を見学することができ、デザイン、生地づくり、縫製という緻密な作業と、そこから生み出される作品は、驚きの連続でした。

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繊維製品は、海外で製造され輸入される割合がとても高いことが特徴の一つです。アパレル業界では国産品は数えるほどですが、タオル業界は現在も20%程度の国産比率を維持しているそうです。
見学会当日は、坂本社長が各工程を丁寧に説明してくださり、坂本社長をはじめとする従業員の方々のものづくりに対する考え方と、真摯な姿勢に感銘を受けました。

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グリーン購入ネットワーク、埼玉グリーン購入ネットワークでは、今後も様々な事業者様のご協力を得ながら、見学会を企画して参ります。

■参照
>>ホットマン株式会社
>>第19回グリーン購入大賞 受賞概要

【お問合せ】 グリーン購入ネットワーク(GPN)事務局 担当:深津

 

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