第21回グリーン購入大賞「表彰式」を開催しました(12/11)
GPNは、12月11日(金)に第21回グリーン購入大賞「表彰式」をJPタワーホール&カンファレンスにおいて開催いたしました。
当日は大臣賞を受賞した法政大学 川久保俊研究室(行政・民間団体部門)、昭和電工株式会社(プラスチック資源循環特別部門)、株式会社クラダシ(中小企業部門)よりスピーチがあり、SDGsという大きな枠組みと解決すべき環境・社会課題を自分たちが暮らす地域・社会に落とし込み、関係者と協働して取り組んでいく、という力強い意気込みが聞かれました。
■第21回グリーン購入大賞 表彰式
◇大賞・環境大臣賞
法政大学 川久保俊研究室(行政・民間団体部門)
受賞タイトル:
自治体のSDGs に関する取組/成功事例を検索、発信、共有するローカルSDGs プラットフォームの開発
【受賞コメント】
この度は栄誉ある賞を頂き大変光栄に存じます。2030年に向けたグローバルな開発目標として掲げられているSDGsですが、その達成のためにはthink
globally, act
locallyが不可欠だと考えています。そこで、日本各地で先進的にSDGs達成に向けて取り組まれている自治体の皆様の知見や経験、成功事例等を共有できる場を構築できれば、ローカルSDGsの取組を後押しできるのではないかと考えて開発したのがこのローカルSDGsプラットフォームです。ユーザーの皆様からは今も貴重なご意見を賜りながら改良を加えています。関係者の皆様の日頃のご指導とご支援にこの場をお借りして改めて御礼申し上げます。
法政大学 准教授 川久保俊氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇大賞・経済産業大臣賞
昭和電工株式会社(プラスチック資源循環特別部門)
受賞タイトル:
使用済みプラスチックのケミカルリサイクルによる低炭素な化学品原料化・資源循環事業
【受賞コメント】
この度は「第21回グリーン購入大賞 大賞・経済産業大臣賞」という大変名誉な賞をいただき光栄に存じます。
受賞対象である、使用済みプラスチックから低炭素な水素や炭酸ガスにリサイクルする事業は、廃棄物の削減や低炭素な産業の実現、資源利用効率の向上など、様々な社会問題解決に貢献する循環システムとして稼働しています。
引き続き、社会的課題の解決に貢献する製品・技術・サービスの提供に取り組み、地球環境負荷低減へ貢献してまいります。
昭和電工株式会社 執行役員 川崎事業所長 竹内 陽一氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇大賞・農林水産大臣賞
株式会社クラダシ(中小企業部門)
受賞タイトル:
日本初の社会貢献型フードシェアリングプラットフォーム「KURADASHI」~もったいないを価値へ~
【受賞コメント】
グリーン購入大賞、並びに農林水産大臣賞と、栄えある賞を頂き、誠にありがとうございます。今回の受賞は、ステークホルダーの皆様のおかげであり、改めて深く感謝を申し上げると共に、この受賞が私たちの今後の活動において大きな力になると感じております。社会貢献型フードシェアリングプラットフォーム「KURADASHI」は現在会員が全国に約14万人、取引社数は850社、フードロスの削減においては約1万トンのロス削減に繋がっております。今後も、ソーシャルグッドカンパニーとして社会課題の解決を目的とした社会性、環境性、経済性に優れた活動を続け、日本で最もフードロスを削減する会社を目指して努めてまいります。
株式会社クラダシ 代表取締役社長 関藤 竜也氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇大賞
株式会社東急ホテルズ 川崎キングスカイフロント東急REIホテル(大企業部門)
受賞タイトル:
再生可能エネルギー100%!日本初の「CO2フリー電力ホテル」
【受賞コメント】
この度はこのような光栄な賞をいただき、誠にありがとうございます。
本件は、たくさんのステイクホルダーの協力のもとに実現した循環型の仕組みです。
ホテル事業の長年の課題であった使用済みプラスチックや食品廃棄物が再生可能エネルギーに形を変えることで、「泊まるだけでエコ」なホテルが誕生しました。
お客様にとって当社でのホテルステイが、環境について考えるきっかけになれば嬉しく思います。
今後もサステナブルなホテル運営を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
株式会社東急ホテルズ 取締役社長 小林 昭人氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇大賞
小川珈琲株式会社(中小企業部門)
受賞タイトル:
一杯のコーヒーからできること【京都小川珈琲SDGs 宣言】
【受賞コメント】
この度はグリーン購入大賞中小企業部門大賞という栄誉ある賞をいただき、大変喜ばしく思います。
弊社では、「一杯のコーヒーからできること」としてSDGsへの取り組みや認証コーヒーの取り扱いを行ってまいりました。皆様にこのような素晴らしい評価をいただけたのも、コーヒーが今の社会に欠かすこと出来ない存在であるからだと感じております。これからも持続可能なコーヒー文化の発展のため、京都から全国・世界へと活動を広げ、継続して取り組んでまいります。誠にありがとうございました。
小川珈琲株式会社 取締役/SDGs推進委員会委員長 小川 雄次氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇大賞
横浜市(行政・民間団体部門)
受賞タイトル:
横浜市グリーン購入推進 ~e ラーニング研修等を通じた人材育成について~
【受賞コメント】
このたび、グリーン購入大賞という栄誉ある賞を賜り、大変光栄です。
横浜市は、平成14年度からグリーン購入の取組を継続して実践してまいりました。eラーニング研修や「グリーン購入通信」の発行を通じて職員の理解を深め、市を挙げてグリーン購入に取り組んだ結果、調達実績は99.64%にのぼっています。
横浜市は、2018年に「Zero Carbon Yokohama」を宣言し、2050年までの脱炭素化を宣言しています。今後も、グリーン購入の取組を職員一丸となって推し進め、国から選定された「SDGs未来都市」として、脱炭素化そして持続可能な社会の形成に貢献してまいります。
横浜市 環境創造局環境保全部 環境エネルギー課 課長 大島 貴至氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇大賞
日本コカ・コーラ株式会社(プラスチック資源循環特別部門)
受賞タイトル:
World Without Waste(廃棄物ゼロ社会の実現を目指す) 100%リサイクルペット素材で作られた「い・ろ・は・す」製品
【受賞コメント】
この度は、第21回グリーン購入大賞の大賞に選出いただき大変光栄です。
コカ・コーラシステムでは、「World
Without
Waste(廃棄物ゼロ社会)」の実現を目指すグローバルプランに基づき、容器由来の廃棄物の問題解決に向けた「容器の2030年ビジョン」を策定しています。2030年までに「ボトルtoボトル」の割合を90%にまで高め、全ての自社製品のPETボトルの原料を100%サスティナブル素材に切り替えることなどを柱とした新たな環境目標を公表し、日本国内におけるプラスチック資源の循環利用の促進に取り組んでいます。今後も政府や自治体、飲料業界、地域社会との協働を通してより着実な容器回収・リサイクルスキームの構築と、その維持に取り組んで参りたいと思います。
日本コカ・コーラ株式会社 広報・パブリックアフェアーズ&サスティナビリティー本部 副社長 田中 美代子氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇優秀賞
大東建託株式会社(大企業部門)
受賞タイトル:
脱炭素経営の実現に向けた大東建託の再生可能エネルギー導入・普及・拡大への取り組み
【受賞コメント】
この度は大変名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。
今後も再生可能エネルギーの導入に積極的に取り組み、事業活動の脱炭素化を推進するとともに、建設業における再生可能エネルギー利用の普及、拡大を先導することで、脱炭素社会の実現に貢献して参ります。
大東建託株式会社 総務部 次長 伊藤 直樹氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇優秀賞
デジタルグリッド株式会社(大企業部門)
受賞タイトル:
「誰でも」・「自由」に再エネ電力取引ができる「デジタルグリッドプラットフォーム」
デジタルグリッド株式会社 代表取締役社長 豊田 祐介氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇優秀賞
有限会社生活アートクラブ(中小企業部門)
受賞タイトル:
環境配慮型印刷用紙「木になる紙」と「竹紙」の持続的活用と発展的展開で、SDGs の一翼を担う!
有限会社生活アートクラブ 代表取締役 富士村 夏樹氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇優秀賞
町田市(行政・民間団体部門)
受賞タイトル:
誰一人取り残さないグリーン購入に向けて ~町田市役所の環境マネジメント~
【受賞コメント】
このたびは、行政・民間団体部門の「優秀賞」をいただき、誠にありがとうございます。
2018年度の財務会計システムの更改に合わせて、グリーン購入の業務プロセスをシステムに組み込んだ際は、環境部門、契約部門、情報システム部門など、庁内関係機関の職員が部門を超えて協力し、実現しました。そのかいあって、更改後はグリーン購入に関する職員の事務負担が軽減されるとともに、購入の際に適合品かどうかを職員がより意識するようになったと感じています。今後は、いただいた賞を励みに、職員の意識啓発や達成状況のデータ分析などを通して、グリーン購入に取り組んでまいりたいと思います。
町田市 環境資源部 担当課長 川瀬 康二氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇優秀賞
宇陀化成工業株式会社(プラスチック資源循環特別部門)
受賞タイトル:
リサイクル原料100%に拘り、地球環境に配慮し社会に貢献する宇陀化成工業のものづくりが誇りです。
【受賞コメント】
この度は、栄えある第21回グリーン購入大賞 優秀賞にお選びいただき、誠にありがとうございます。このような栄誉は弊社にとって初めての表彰で、社員一同 喜びと感謝の気持ちで一杯であります。
弊社が1985年の創業以来取り組んで来たリサイクル原料のみ100%で配合した環境にやさしいフィルムの製造に、ご評価を頂けたのは決して弊社だけでなく、リサイクル原料製造者様とこの製品価値を認めて頂いたお客様、すべての方々に感謝するものであります。今後も、多くの人たちとの絆を大切にして、拘り続けてきたリサイクル原料100%を用いた製品作りに邁進していきたいと思います。
宇陀化成工業株式会社 代表取締役社長 栗林 浩二氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇優秀賞
FYS株式会社(プラスチック資源循環特別部門)
受賞タイトル:
「広域認定制度」に則り、大手リテーラーと取り組み流通ハンガーを再利用することにより廃プラ削減と循環型社会の一端を担う。APRES(アプレス)活動の普及
【受賞コメント】
この度は第21回グリーン購入大賞プラスチック資源循環特別部門において「優秀賞」を頂き大変光栄な事と感謝申し上げます。2015年10月に環境省より「広域認定」を取得し自社製ハンガーの販売回収スキームの取組みを、先ず1社から開始致しました。この循環型を更に進めていく目的でこの活動をAPRES(アプレス)と命名し2019年1月に商標登録しました。それ以降このAPRES普及を推し進めた結果現在では取組先が13社にまで増えてまいりました。今後もこの受賞を機に更なる活動拡大し、少しでもハンガーの廃プラを削減しSDGsの目標12「つくる責任・つかう責任」において業界全体で達成を目指せる助けとなるべく邁進していく所存です。
FYS株式会社 代表取締役 古池 邦夫氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇グリーン購入推進自治体特別賞(GPNが選定)
新潟市
新潟市 東京事務所 所長 今井 利司氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
◇グリーン購入推進自治体特別賞(GPNが選定)
大阪市
大阪市 政策企画室東京事務所 所長 濱ノ園 英樹氏(左)、梅田靖GPN会長(右)
・グリーン購入推進自治体特別賞
「グリーン購入推進自治体特別賞」は、環境省が運営する「グリーン購入取組事例データベース」の掲載情報(調達方針の有無、組織的に取り組む分野数、調達実績)を基にGPN が独自に評価し、全国1,788 団体の中から最上位の団体(満点を獲得した団体、かつ過去に受賞歴のない団体)を表彰するものになります。
参考:グリーン購入取り組みランキング(2020年度)
■開催概要
日時:2020年12月11日(金)10:00-11:30
場所:JPタワーホール&カンファレンス ホール1
内容:大賞・大臣賞(環境大臣賞、経済産業大臣賞、農林水産大臣賞)、大賞、優秀賞、グリーン購入推進自治体特別賞の各賞授与、大臣賞受賞団体による受賞記念スピーチ
■備考
表彰式当日は、会場のJPタワーホール&カンファレンスのご協力のもと、感染防止対策を徹底の上、開催いたしました。
■グリーン購入大賞
グリーン購入大賞は、環境に配慮した製品やサービスを環境負荷低減に努める事業者から優先的に購入する「グリーン購入」の普及・拡大に取り組む団体を表彰する制度として、1998年に創設しました。
第19回(2018年度)より、SDGs(持続可能な開発目標)の目標の1つに位置付けられた目標12「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」を踏まえ、グリーン購入から持続可能な調達に審査、表彰する領域を広げ、従来のグリーン市場の拡大に貢献した取り組みに加えて、持続可能な調達(消費と生産)を通じてSDGsの目標達成に寄与する取り組みについても募集、審査を行いました。
また、第21回では社会的課題であるプラスチック問題の解決に寄与する取り組みに着目し、「プラスチック資源循環特別部門」を設けました。
>>第21回グリーン購入大賞 審査結果発表~SDGsの目標達成に向けて持続可能な調達の先進的事例を表彰~
主催:グリーン購入ネットワーク(GPN)
後援:環境省、経済産業省、農林水産省、日本経済団体連合会、読売新聞社、毎日新聞社、日刊工業新聞社、日経BP、東洋経済新報社、株式会社共同通信社、環境新聞社
■お問い合せ
グリーン購入ネットワーク(GPN)事務局 担当:竹内・深津