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【環境月間 特別企画①】深津学治GPN事務局長よりメッセージ
6月の環境月間に合わせ、環境月間特別企画と題して、企業、行政、NPOで活躍されている方々からの、環境保全に取り組む重要性や脱炭素社会の実現に向けたメッセージ(今後の展開・抱負について)を4回にわたってご紹介いたします。
今週は、深津学治GPN事務局長のメッセージになります。
【深津学治GPN事務局長】
2021年も早いもので、もう6月。GPNは「持続可能な調達(消費と生産)の推進を通じて、カーボンゼロ、SDGs、サーキュラーエコノミーの実現に貢献する」という方針の下、2021年度の活動を展開していますが、みなさんが所属されている団体・組織のサステナビリティ活動は、計画通りに進んでいますか?
環境問題やサステナビリティに関する領域に限らず、イノベーションを起こしたり、何かを改革しようとしたりする時に「常識を疑え」という言葉を耳にすることがありますが、私は「慣習を疑う」ことがとても大事だと思っています。
常識とは、辞書で調べると、「普通、一般人が持ち、また、持っているべき標準知力。専門的知識でない一般的知識とともに理解力・判断力・思慮分別などを含む。」と出てきますが、慣習を調べると、「ある社会の内部で歴史的に発達し、その社会の成員に広く承認されている伝統的な行動様式。ならわし。風習。」と書かれていました。
常識は「一般人が共通に持っているべき」なのに対し、慣習は「ある社会で」「歴史的に発達」とあるように、もう少し限定された集団が持つ共通認識、と捉えることができるでしょうか。もちろん、慣習には、意味があったり、理にかなっていたりするものも多いでしょうが、前任者から引き継がれた方法や商習慣を、何となく続けているということがあるのではないでしょうか。
昨年、日本政府は、2020年の30年後にあたる2050年までにカーボンニュートラルを目指すことを宣言しましたが、今から30年前(1990年:私はまだ中学生でした!)には、再生可能エネルギーも今ほど広まっておらず、電力小売自由化も始まっておらず、カーボンニュートラルなどは、そういう言葉もあるね、というレベルだったのではないでしょうか。
実現できないのは、今まではこうだったから、という「慣習」に縛られているだけなのかもしれませんね。さぁ環境月間。慣習という洋服から衣替えし、持続可能な調達(消費と生産)を推進していきましょう!
参考)現在受付中(6~7月)のイベント
・6/18 セミナー「プラスチック資源循環の促進に向けて」
・6/22 オンラインフォーラム SDGs『行動の10年』~サーキュラーエコノミーとグリーン購入
・7/12 市民と地方公共団体の消費活動に関する環境配慮行動と課題を考える
・7/30 第22回グリーン購入大賞(応募〆切)
■参考
環境の日及び環境月間 (環境省ホームページ)
●お問い合わせ
グリーン購入ネットワーク事務局(担当:竹内・深津)
TEL.03-5829-6912 FAX.03-5829-6918 E-mail:gpn☆gpn.jp(☆を半角@に変える)