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責任あるパーム油調達「パーム油調達ガイド」を公表【熱帯林行動ネットワーク(JATAN)他)】
熱帯林とパーム油の問題に取り組む環境NGO6団体では、企業がパーム油の調達リスクに対処し、サプライチェーン管理を実践するための情報や手順をまとめた情報提供サイト「パーム油調達ガイド」を公表しました。
*環境NGO6団体:熱帯林行動ネットワーク(JATAN)/レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)/メコン・ウォッチ/地球・人間環境フォーラム/国際環境NGO FoEJapan/サラワク・キャンペーン委員会
≫ パーム油調達ガイド(SDGsと国連指導原則に対応した責任あるパーム油調達を進めるサイト)
責任あるサプライチェーンを確立するためには、森林減少、特に泥炭林開発の阻止・回避とともに、土地紛争や労働問題を含めた人権侵害への是正対応や回避が必要です。森林減少への対応は「生物多様性」や「気候変動」に密接に関係し、国連持続可能な開発目標(SDGs,2015)の目標15.2では、「2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復」と明記されています。
パーム油には「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)」による認証制度があり、現状の認証基準では森林破壊の阻止には不十分と考えられるため、本サイトではより先進的な取り組みを紹介しています。
パーム油を生産するアブラヤシ農園は、その開発過程において地域住民の土地権を侵害する問題が頻発しており、土地紛争が絶えません。またアブラヤシ農園における強制労働や児童労働の存在が、NGOや米国労働省から指摘されています。これらは、国連人権委員会で採択された「ビジネスと人権に関する国連指導原則(2011)」や「経済協力開発機構(OECD)多国籍企業行動指針」の観点からも重要な課題です。そして「責任あるサプライチェーン」は、2015年G7エルマウ・サミット首脳宣言でも取り上げられている動きです。
アブラヤシ農園の大半はマレーシアやインドネシアにあり、近年の東南アジアにおける熱帯林減少の最大の要因となっています。開発の背景には、現地のガバナンスの脆弱性や汚職慣行等、構造的な問題があり、企業自身による対処が非常に重要です。
本サイトでは、「問題を知る」「リスクを知る」「ニュース/資料」で理解を深め、「実践する」でパーム油購入での責任あるサプライチェーン構築に向けた動きを踏み出すステップを提案しており、取り組みに役立つ情報サイトを目指します。